社長のひとりごとCOLUMN

社長のひとりごと
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2024.03.01継続する力を養うために

 相田みつをさんの「毎日少しずつ それがなかなかできねえんだなあ」という言葉があります。我ら凡人は、一つ心に決めたことがあっても、数日経てば、その熱い思いはどこへやら。いつもの代わり映えしない日常となり、やはり自分は根気がないなと落ち込んでしまうことがままあります。みなさんも心あたりがあるのではないでしょうか? 自分もその一人です。
 磯野会長は継続の達人でした。朝4時起床、迫間不動尊参拝、プラ組合の理事長、ロータリー例会出席、民謡の会の会長。他にも何十年も続いた数々の事柄がありました。継続できたからこそ、一代で100億円企業が創れたのだと思います。ひとつこれをやると決めたら、石にかじりついてもやめないという覚悟がありました。
 どうしたら、我ら凡人も継続できるようになるのでしょうか? イチローさんの言葉にヒントがある気がします。
 「今、自分にできること。がんばればできそうなこと。そういうことを積み重ねないと遠くの目標は近づいてこない。」
 自分に与えられた仕事の中で、少しがんばればできそうなことにチャレンジしていくこと。やり方を見直して、改善していくことではないでしょうか?
 そして、継続できない理由に、時間がないという方も多いですが、直江文忠さん(台湾生まれの実業家)の言葉に「朝の1時間は昼の3時間に匹敵する。生産性が飛躍的に向上する。」とあります。
 継続するための時間がないと思っている方は、まず早起きを継続することから始めたらいかがでしょうか? 朝の空気はとても濃厚であり、エネルギーに満ちています。体にやる気を与えてくれます。寒い冬の朝に、暖かい布団から元気に飛び出すことで、強い意志を養い、なんでも継続できるようになる時間とパワーが与えられるようです。
 日頃から社訓の「気力、関心、責任」が少し落ちてきたと感じる方は、まずは早起きを習慣化したらいかがでしょうか? きっと楽しい人生が待っているに違いありません。

合掌

2024.02.01「それでもなお、人を愛しなさい」~逆説の10ヵ条~

 弊社は57期から「一人ひとりのウエルビーイング」を年度スローガンにしています。個人の幸せを追求し、肉体的にも精神的にも社会的にも健全な状態をつくり、地域や会社や社会に貢献できる人になることです。このウエルビーイングを達成していくためにどんな心掛けが必要なのでしょうか。
 毎日与えられている24時間を漫然と過ごすべきではないはずです。自分にとって気にいらないことがあると、話の合う仲間を見つけて愚痴をこぼすことではないはずです。「それでもなお、人を愛しなさい」副題として、「逆説の10ヵ条」という本を紹介します。そこには「一番大切なこと」として、「生きる意味に満ちた人生を送るにはどうすれば良いのか」とあり、「その指針を示す」とあります。10ヵ条の内、5ヵ条を記します。

  1. 人は不合理で、分からず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
  2. 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
  3. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
  4. 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
  5. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。

 いかがでしょうか?私には、とても込み上げてくるものがありました。人生訓にしていきたいと強烈に思っています。この作者のケント・M・キースさんが、ハーバード大学在学中に提唱し、学校の広報誌に掲載されました。巡り巡って、マザー・テレサがこの言葉に感銘を受け、カルカッタの<孤児の家>の土壁に彫られた言葉、つまりマザー・テレサが孤児たちにいつも触れさせたい言葉になったことを31年後に知ることになるのです。信じがたいことで、とても感動したと表現しています。
 彼は言います。「世界がどんなに狂っていたとしても、人は人間としての意味を見つけることができると私は確信しています。同時に、他人から認めてもらうことや拍手喝采を受けることに心の焦点を合わせる代わりに、人間としての意味に焦点を絞って逆説的な人生を生きたなら、この世界はもっと意味のあるものになるだろうとも確信しています」
 混沌とした時代。逆説的なウエルビーイング達成のための考え方です。味わって頂きたいです。

合掌

2024.01.09謹賀新年 ~衰退する年賀状への想い~

 輝く2024年の幕開けです。

 本年もみなさんのお力添えを頂戴し、ウエルビーイングを共通の想いにして、資源循環型の企業としてプラリサイクルを通じて社会貢献して参ります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 新年の幕開けというと年賀状を読むことが自分にとって一番の風物詩になっています。年賀状は既に古臭い文化となりかけて、頻繁に今年で年賀状を止めるという挨拶文をいただくようになりました。聞くところによると、7年前の半分の13億4千万枚しか、配達されないようです。まさに衰退の一途をたどる年中行事になっています。メールのやりとりが当たり前になっている昨今、改めて正月に挨拶を交わすこともないということでしょうが、そこを敢えて年賀状を出すのです。もちろん年賀状のやりとりしかなくなってしまった人もたくさんいます。そんな人たちも、今でも無意味ではないと考えています。61年の人生の中で、とても大切な時間を共有した、貴重な人々だと思うからです。その人に年賀状を出す時、ふと昔の姿を思い出しながら、同時に自分の若い時のことも思い出して、恥ずかしいことばかりだった自分を笑ったりするのです。

 今は、残念ながら、名刺交換して、いろいろなお話ができて、年賀状を書いても、返信されるのは10人に1人くらいです。自宅の住所を簡単に聞ける時代ではなくなったため、会社に出すことはありがた迷惑な感覚も受けます。新しい方に出す年賀状の枚数も一向に増えなくなってしまいました。そしてやはり、謹賀新年の言葉や住所は印刷でも、手書きで一言コメントを添えます。今はおつきあいが無くなってしまった方には「いついつまでもお元気で」などの簡単なものです。毎日会っているような人たちには、元気が出て、やる気が生まれるような比較的長文のコメントを添えます。こちらが、懸命に書いていると、不思議と相手にも伝わり、翌年からは、心と気持ちの伝わる年賀状として返ってくるようになり、何度も繰り返し読ませていただいております。

 初詣に行って、帰ってきたところにみなさんから届くコメント入りの年賀状を読むことが、自分にとって年始の一番の楽しみであり、また、1年みなさんと共に乗り越えていくぞ、と誓う瞬間になります。

合掌